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放置バイクについて

タイヤがパンクしている!

そこにはぺしゃんこのタイヤが!

放置車両と久しぶりの対面を行うと、まず目がいくのはタイヤでしょう。
不自然なアングルの愛車、そして襲い掛かる不甲斐ない悲しみ。ためいき。
またがると足つきがめちゃ良い!
とりあえず空気を入れ、タイヤを転がしてみましょう!

何か刺さっている!

走行時ならまだしも放置中に何かが刺さる可能性はきわめて低いのですが、もし何かが刺さっていた場合はどうすれば良いのでしょう?

キットで応急処置

チューブレスタイヤであればタイヤに刺さったクギや枝、異物をペンチ等で取り除き、ゴム栓を打ち込んだり、(応急)パンク修理剤を充てんします。
とりあえず転がして移動できるようになりますが、あくまでも応急処置であることに注意し、できるだけ早くパンクしたタイヤを交換するようにしましょう。

パンクが回復すれば、他のメンテナンスや故障箇所への対応が格段ラクになります。

業者に連絡

自宅でパンクしている場合も、整備士さんにお願いすれば(近所であれば)3000円ほどで整備場まで移送してくれるので、車検や整備を更新するついでにお願いしてみてはいかがでしょうか。

放置バイクではありませんが、出先で帰ろうとしたらパンクしていた、というのはよくある話です。
「帰るだけだから」といって自転車ならまだしも、たとえ低速走行でもパンクしたタイヤのバイクで自走するのは大変危険です。

タイヤによる保護を失ったホイールのリムがわずかな段差で深刻に傷むばかりか、最悪ビードが外れ、無抵抗のままいきなり対向車線に投げ出される危険があります。
パンクした車体は無茶苦茶に重いですが、整備場や、一部のガソリンスタンドでも応急処置を受け付けてくれるところがあるので、ダメ元で相談してみましょう!
お店によりますが応急処置の価格はおよそ2~4千円くらいです。

ちなみに私事ですが○○部品にオイルを買いに行った際パンクに見舞われ、パンク修理はできないが新品タイヤが今お買い得ですよ、と言われた過去があります。
向かいのガソリンスタンドでタイヤにゴム栓を打ち込みながら「ありえないっすよねw」と笑うツナギのおにーさんがとてもカッコよかったです。

何も刺さっていない!?

放置車両のパンクの原因は、実は自然に空気が抜けた場合がほとんどです。
意外なように思われますが、ゴムは空気をわずかながら通すのです。
風船が時間経過でしおしおにしぼむのと同じ原理ですね。
放置期間にもよりますが、おおよそ空気を入れるとタイヤは何事も無かったかのように(実際に何事も無かった)パンパンに膨らみ、ころころと転がってくれるでしょう。

エアバルブの劣化、破損

エアバルブは自転車の虫ゴムと同じ消耗品です。
長期間放置によってエアバルブが劣化し、そこから空気が漏れ出た可能性があります。
車両復活後は、とくにエアバルブの劣化に注意し、タイヤの空気圧をこまめにチェックするようにしましょう。
次のようにタイヤの劣化が激しければ、タイヤと一緒にエアバルブも交換してもらいましょう。

タイヤがひび割れている

タイヤのショルダーやサイドウォール、ビード部分にヒビ割れのようなものが!
揉まない輪ゴムと同じく、放置されたタイヤは紫外線に侵され、日々弾性を失いつつあります。

経年劣化

タイヤに適度な加重を掛けて転がすと、タイヤのコンパウントに混ぜられた劣化防止剤がにじみ出てタイヤ表面の劣化を防ぐのですが、放置によって劣化が早まります。

程度にもよりますが、目に余るようなひび割れは経年劣化によるタイヤの寿命と考えてください。
「まだ山のようにミゾがある!」と、ひび割れたタイヤでそのまま走り続けると、最悪バーストを起こしてしまいますので早めの交換を!