モールテックスは下地への接着性が高く、壁面塗装・什器塗装・インテリア・キッチン・洗面台等、場所やものを選ばずに施行が可能な薄型ポリマーモルタルです。
ポリマーによる弾性を持つことから薄い膜厚でもクラック(ひび割れ)が発生しにくいという特性があり、その柔軟性が高さから近年では一般家庭でも壁面や床面への施工はもちろん、テーブルやテレビボードといったモールテックス製の家具・インテリアなども大きな注目を集めています。
ただし、恒久的に防水能力があるわけではなく定期的なメンテナンスが必要で、クラックに関しても絶対に発生しないという保証はありません。
そんなモールテックスに興味はあるけど、一体どのような製品があるのか?どういった利用例があるのか?
今回はさまざまなモノに施されたモールテックをご紹介したいと思います。
どんなところでも施工可能なモールテックス
施工に関して
壁面・床面

モールテックスで画像検索すると、住宅の新築工事で壁面や床面にモールテックスを使用する施工写真をツイッターやブログなどをたくさん見かけることができます。
面積単価が高めなためか、圧迫感を考慮してか、広い家での施工例が多いようにも思えますね。
施工場所は屋内が大半で、屋外については完全な屋外使用というわけではなく、玄関や土間・ガレージでのアクセントに用いているところが多いようです。
キッチン

仕上げ工程で使うオイルやニスに防水性があるため、最近では天板にモールテックスを使用したキッチンカウンターというものも見かけるようになりました。
木の合板が下地となっているため、キッチン自体の高さや幅、デザインに融通が利きやすいのもモールテックスならではの特徴です。
中にはシンク内部までオールモールテックスで仕上げる例も(清掃とか大丈夫なのでしょうか)。
ただし樹脂を含むモールテックス自体は熱にはそこまで強くないそうで、熱い鍋を直置きしたりしないよう、また水や油といった汚れがシミにならないよう、日常的にメンテナンスして風合いを保つように心がけたいですね。
洗面台

先述の耐水性があることから、キッチンと同様に洗面台でも導入する新築工事が増えているそうです。
シームレスを生かしたデザインが特徴的ですね。
こちらもシミを作らないよう定期的にお手入れをしてあげたいところです。
お風呂

中にはお風呂の壁面や床面にモールテックスを使っている住宅もあり、独特な雰囲気が漂います。
お風呂周りのモールテックスに関しては、比較的リノベーションの事例が多いようですね。
家具
テーブル

飲食店のカウンターテーブルへの施行から自宅のダイニングテーブルまで、モールテックスを用いた家具の中でも特に人気があるのはテーブルです。
そもそもモールテックスの仕上げに時間がかかることから、人気のものだと納期に半年以上かかるというメーカーもあり、リビングにモダンな雰囲気を吹き込むのにぴったりなアイテムのひとつと言えそうです。
木材との調和も良く、テーブルとしては金属製の2脚や4脚と組み合わされることが多いようですね。
テレビボード

テーブルとともにお部屋の印象を変えるのがテレビボード。
ガラス製や木製とは一風異なる印象を与えてくれ、こちらは金属脚と木材が組み合わされるデザインをよく見かけることができます。
完成品を購入するほかにも、傷がついたり塗装の欠けたテーブルを工務店などに持ち込んで(あるいは自宅で)モールテックスを塗り込んでもらうといったリノベーションで活用する方法もあります。
まとめ

土間や玄関を引き締めたりお洒落なキッチンを演出したりと、屋内のほぼすべての場所で利用可能とも言えそうなモールテックスの利用例。
もちろん上記のものに限らず、ベッドや棚といったその他の家具でもおおよそ塗り込むことが可能なため、傷によるリノベーションや使い込んだ家具を一新するといった目的で、施工会社に相談してみるのも良さそうです。