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キャンピングカー関連

キャンピングカーのレンタル

キャンピングカーを実際に使ってみたいけれども、高価な買い物だから失敗したくない。
キャンピングカーを購入したいけれども、車両の保管やメンテナンスを思うと億劫で、購入の決心ができない。
バンコンとキャブコン、軽キャンパー、いろいろモデルがあるけど、自分に合っているモデルって何なのだろう。
年に数回しか使わないから、購入を躊躇してしまう。

そんなキャンピングカーの購入、入手に関して不安が付きまとっている方は、まずキャンピングカーをレンタルしてみて、実際に数日間運用してみることをオススメします。
ここではバンコンとキャブコンに焦点を当てて、レンタルと購入シーンを比較してみましょう。

レンタルキャンピングカーのすすめ

メリット

色々なモデル、装備が試せる

キャンピングカーのお試しという側面で見れば、レンタルは強力な味方となるでしょう。
バンコンのシートレイアウトで悩んだり、キャブコンの架装で必要なものを確認したい時、気軽に色々と試すことができるのがレンタルの良いところです。
キャンピングカー購入のシミュレーションに、活用してみてください。

使用頻度が少なければ少ないほど安く感じる

キャンピングカーのレンタル費用は、車体の購入費用に比べれば安いものですが、それでも2泊3日で約6万円(バンコン、休日料金)ほどと、一般的なお金の価値としては決して安くありません。
一年で5回レンタルすれば、年間30万円です。
とてつもなく乱暴な計算ですが、10年利用すれば中古のバンコンが、20年利用すれば600万円で上位のバンコンが1台購入できる金額になります。

はたしてこれは安いのでしょうか、高いのでしょうか。

バンコンを20年維持する金額は人によって大きく異なりますが、安めに見積もって保険代(年間30000円)と税金(年間15000円)、車検代(年間30000円)、駐車料金(年間30000円)、合計105000円×20年で、210万円が車両の維持に必要となります。

車両価格と維持費を合わせた価格を810万円とすれば、『2泊3日の年間5回レンタルを27年間』続けて車両購入と同等、という乱暴な計算となりました。

バンコンであれば常用車として乗り換えれば維持費はチャラですが、キャブコンとなると210万円よりもさらに高い維持費を、お手持ちのマイカーと別に支払うことになるでしょう。

所有の価値観を考えると話が難しくなりますが、単純な金額だけ見れば、使用頻度が少なければ少ないほど、総合的に安くなるのがレンタルキャンピングカーのメリットでしょう。

バンコンで日常仕様と兼ねて、休日もキャンプ三昧であるのなら、車両を購入したほうが間違いなくオトクです。
逆にキャブコンが必要でありながら、2ヶ月に1度乗るか乗らないかであれば、レンタルで十分だと私は考えます。

メンテナンスの必要が無い

レンタカーは車両を一時的に借りるだけなので、自動車税や自動車保険を払う必要はありませんし、駐車場スペースや駐車料金も必要ありません(コインパーキング代は必要になるかもしれませんが)。
そのほか車検やオイル&消耗品交換も必要なく、洗車の必要の無いまま、レンタル時には完調の状態で車両を受け取れるのがレンタルキャンピングカーの嬉しいところです。
車内の手垢や髪の毛なども、キレイに掃除されて見当たらないでしょう。
当然、冬にはスタッドレスタイヤが装着されています。
さらに、車両はレンタル会社で更新されるので、購入後からの経年劣化を気にすることなく、いつでも高年式モデルに乗ることができるのも、レンタルキャンピングカーならではの嗜みではないでしょうか。

バッグひとつでキャンプも?

ポータブルテレビやキャンピングマット、シュラフ、携帯コンロ等、レンタル会社によってはオプション品が各種取り揃えているところもありますので、それらを利用すれば準備の煩雑さを軽減できます。
また一部のレンタル会社によってはテントやタープ、焚き火台やオーブンなども貸し出しているので、着替えバッグひとつ持ってキャンプへ向かうことも可能でしょう。
いつもと違ったキャンプを試すことができるのも、レンタルキャンピングカーの強みです。

デメリット

キャンピングカーを所持した満足感は得られない

キャンピングカーを借りるだけなので、所有欲が満たされるものではないでしょう。
お出かけの際も他人の車という意識がどこかで潜み、もちろん自動車保険には加入しているものの、運転が緊張してしまったり、キャンプでも過度に車両へ注意を払ったりするなど、精神的な面でストレスを受けてしまう可能性は否めません。

もうひとつ、レンタカーには当然ですが、返却時間というものが設けられています。
キャンプ先で「そろそろ返却時間だな」と時計を見つめなければならない必要性は、キャンプの意義と相反しているようにも思えます。

使用する頻度が高ければ高いほど損である

1ヶ月に1度、2泊3日(8万円、キャブコン、休日料金)の使用で、年間96万円です。
7~8年も利用すれば、そのキャブコンが手に入る金額に達するのではないでしょうか。
車検や保険、メンテナンス費が必要の無い便利なレンタルキャンピングカーですが、ご自身のスタイルに合わせ計画的に利用したいところです。

自分や家族に合った装備や仕様が常に準備されるとは限らない

実際にキャンピングカーを購入する際は、自身の趣味や家族、友人の構成によってシートカスタマイズを行ったり、架装の構成を自分好みに設定、もしくはそれに準じたモデルを購入するはずです。
レンタルキャンピングカーは、ボーリングでいうところのハウスボールのようなものです。
誰にでも使いやすく、中庸的というか、クリアランスが設けられています。
基本的にレンタルキャンピングカーでは一通りの装備を揃えますが、常に自分に合った架装や仕様が準備されているとは限りません。
もちろん、レンタル会社もそれを見越してラグジュアリーや就寝人数を確保したモデル、オプション品を多くラインナップするでしょう。
しかし正月、ゴールデンウィークなどのハイシーズンと呼ばれる人気期間では、レンタル会社の少ない、あるいは会社規模の小さな地域によっては、旅行予定時に必要な車両が確保できないといった事態も十分に起こりえます。