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小型バイクについて

2サイクルエンジンと4サイクルエンジン!

街中を颯爽と走る小型バイク。
見た目や排気量の他に、大きく異なるエンジン構造があります。

小排気量エンジンの周期

ガソリンを燃焼してエネルギーを生み出すガソリンエンジンの周期は、その形式は様々ですが、124ccまでの小型バイクに搭載されているものに限定すれば、4ストロークエンジンか2ストロークエンジンのどちらかでしょう。

4ストロークエンジン

4ストロークサイクル(4サイクル)エンジンとも呼びます。
詳しい説明は省きますが、吸気→圧縮→燃焼→排気を一周期とし、ガソリンを運動エネルギーに変えるエンジンです。
後述の2サイクルエンジンと比べパワーに劣りますが、排気が比較的クリーンであり、環境問題で淘汰されつつある2サイクルエンジンに代わり、現在小型バイクで主流のエンジンとなっています。
そうは言いつつ、50ccでは絶望的なパワーも、124ccいっぱいいっぱいになると見違えるようにパワフルです。
この辺りを車体サイズも考慮してカバーできるのが小型バイクの良いところですね。
良い点:燃費が良い、排気音が静か、排気ガスが比較的きれい
悪い点:エンジン出力では2ストロークに圧倒的に劣る

2ストロークエンジン

2ストロークサイクル(2サイクル)エンジンとも呼びます。
詳しい説明は省きますが、吸気&圧縮→燃焼&排気を一周期とし、ガソリンを運動エネルギーに変えるエンジンです。
4ストロークの半分の工程で1サイクルが完結するため、ものすごく乱暴な言い方ですが、似たような用途に作られたものを比べると、軽量でありながら4ストロークエンジンの倍近い出力を生み出します。
オートバイの世界レースMotoGPでは、かつて4ストローク990ccと2ストローク500ccが混走していた時期もありました。
ほぼ同格と見なされていたわけです。
4ストロークエンジンに比べ軽量、シンプルで、特に構造に制限の多い小排気量においては大きなパワー差を生み出しますが、エンジンの音が大きい点と、エンジンの構造上、オイルを燃やして発生する白煙が問題視されています。

自動車排出ガス規制という一部の如何にもな連中の提唱で、オートバイの世界では絶滅しつつある2ストロークエンジンですが、同様に小排気量でパワーが必要な農機具(草刈機やチェーンソー、農業用ポンプや小型発電機など)や小型船外機の世界でもその地位は失われつつあります。

小型バイクで2サイクルの圧倒的なパワーを手に入れたいのであれば、中古車か威勢の良い外車を買うほかありません。

良い点:軽量、ハイパワー
悪い点:騒音、排気ガス

炎のまとめ!

地球環境だの言ってる連中が自動車転がしてるのだから世話ないですね。