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【キャンピングカー ハイエース】バンコン特集、スタイル重視のあなたへ!

ナッツRV リークⅡ

かつてのキャンピングカーといえば、1~2トントラックに居住の架装を積載したキャブコンこそ、キャンピングカーたる王道スタイルというイメージでした。

今でもその空間の広さや快適性をもって揺るぎない存在となっていますが、情報化や少子化といった(乱暴なくくりですが)人々の生活の変化や、キャンプそのものに対する価値観の変化、キャンプ場やイベントの整備といったキャンプを巡る様々な変化が要因となり、現在では比較的ライトユースなバンコンや軽キャンピングカーが売り上げを伸ばしています。

その中でもとりわけ人気のバンコン、H200系ハイエースに注目してみましょう。

ハイエースバンコンという宝箱

ハイエースとは一体なんでしょう?

2017年1月現在、ハイエース(HIACE)はトヨタ自動車で生産されている、キャブオーバー型の商業車及び乗用車です。
ようは箱のような車ですね。
大容量の積載能力を持ちながら乗用車のように取り回せるので救急車のベース車両に採用されるほか、土木関係や建築内装関係、街のビジネスバンとしていたるところで重宝されています。
そして、盗難率が最も高い車種のひとつでもあります。

画像はトヨタホームページより。2004年8月より一新された200形は、街でもっとも目にする車の一台です。

外見がまったく同じレジアスエースというモデルも存在しますが、これは販売店がそれぞれトヨペット(ハイエース)とネッツトヨタ(レジアスエース)に分かれ、エンブレムが異なるのみで内装も外装も機械もすべて同じパーツが用いられています。

ライバルモデルにNV350日産キャラバンがあります。

画像は日産ホームページより。仕様もハイエースとほとんどが一緒です。キャラバンはハイエースに比べて装備がゴージャスで、お値段も少しだけ高くなっています。

 

スペック

サイズと排気量

ボディタイプによってかなりの差がありますが、おおよその全長は4,695mm(ロングバン)~5,380mm(スーパーロングバン)、全幅は1,695mm(標準ボディ)~1,880mm(ワイドボディ)、全高は1,980mm(標準ルーフ)~2,285mm(スーパーロングタイプハイルーフ)となっております。

スーパーロングモデルは5メートルを超す全長によって、一般的なコインパーキングでは少しだけはみ出るので注意しましょう。

標準フロア/ジャストローというフロアの選択もありますが、今回は除外して全長、全幅、全高を組み合わせた、以下4種類のラインナップを見てみましょう。

ロングバン、標準ボディ、標準ルーフ


出典:トヨタ自動車公式

スパッと切り立った顔の、いかにもハイエースな顔立ちの標準モデルです。
エンジンは3,000ccディーゼルと2,000ccガソリンエンジンから選べます。

ロングバン、ワイドボディ、ミドルルーフ


出典:トヨタ自動車公式

ワイドボディの顔は少し立体的になっています。
エンジンは3,000ccディーゼルと2,700ccガソリンエンジンから選びます。

ロングバン、標準ボディ、ハイルーフ


出典:トヨタ自動車公式

こちらはスパっと切り立った標準ボディの顔です。
エンジンは3,000ccディーゼルエンジンと2,000ccガソリンエンジンから選べます。

スーパーロングバン、ワイドボディ、ハイルーフ


出典:トヨタ自動車公式

バンコンビルダーでもっとも採用されているモデルではないでしょうか。
後方ガラス一枚分、約50cmほどボディが延長されたスーパーロングモデルです。
エンジンは3,000ccディーゼルと2,700ccガソリンエンジンから選択できます。

上記の3タイプはコインパーキングサイズと呼ばれるボディ2×5メートルサイズに収まっていますが、このスーパーロングは全長が40センチほどオーバーしています。
先述したようにいろいろな駐車場で全長がハミ出してしまうのもそうですが、2×5サイズを超えると、途端に狭い道路の出入りや駐車の取り回しなど辛くなるのが難点でしょう。

ハイエースバンコンのメリット

一般的なハイエースの魅力にそのまま通じるところもある、ハイエースバンコンのメリットです。

広さと日常使用を両立している点

大きな容量を持つ車格ながら2×5メートルサイズに収まっている(一部除く)ので、キャンピングカー用途に限定するだけでなく買い物や近隣へのお出かけ、通勤でも使えるのがこの車の強みでしょう。
それでいて、架装メーカーにもよりますが大人2人と子供3人がラクに就寝できるスペースを持つ、キャンピングカーとしての本格派の面も併せ持つのが素晴らしいです。
架装によってある程度削られていますが、それでもまだまだ積載容量に余裕があるので、複数人のスキーやスノボ用品、自転車、釣り用品を積み込め、キャンプだけでなくもともとのハイエースがもつ使い勝手の良さを生かせる点もグッドでしょう。

かっこいい

これはあくまで主観ですが、キャブコンはいかにもキャンピングカーという出で立ちに対し、ハイエースキャンピングは外見が一般のハイエースと変わらない点が、日常使用で使いやすく感じる点でもあるのかな、と思っています。
キャブコンは太陽熱を吸収しないよう多くのボディカラーが白に塗られていますが、ハイエースの容量であれば色をそこまで重要視せずにおしゃれを堪能できるのも良い点です。

速い

まるまる居住空間を積載したキャブコンに比べ、バンコンは内装架装を積み込むだけなので比較的軽量で済み、エンジン出力が足りないというシチュエーションに出くわすことはほとんどありません。
この機動性、軽快さも日常使用との両立が可能なひとつの要素だといえます。
3,000ccディーゼルは未体験ですが、2,700ccのガソリンエンジンの力強さはかなりのものです。

ハイエースバンコンのデメリット

野暮ったいとは分かっていますが、キャブコン以上の本格高級モデルと比べれば、良いところがそのまま弱点となって露呈してきます。

ちょっと狭い

取り回しやすさと車体サイズは反比例するものです。
スーパーロングといえど、ワイドといえど、ハイルーフであろうと、子供には広く感じる空間も、大人の男性がガサガサ動き回るスペースとしてはやや物足りない感じです。
テーブルを組み替えベッド台にしたり、座席を組み替える仕組みは素晴らしいアイデアなのですが、シートやマットの組み替え作業時に感じるせまっ苦しさに、さすがのハイエースであろうと車両自体の容量の限界を感じるところでもあります。

設備の使用感で一歩劣る

冷蔵庫やギャレー、炊事台を備えたモデルも多いバンコンですが、それまで乗っかっていたベッドマットや上蓋式冷蔵庫、ギャレーのフタの安置所などを探し回る手間から、限られた空間を何とか使っている感が否めません。
寝台をフル展開しているときにこれらを満足に使えるモデルは少ないでしょう。
こればかりはアイデア勝負なのかもしれませんが、あちらを立てればこちらが立たずという状況に陥るのは、使いやすいサイズ故なので気にしても仕方がありません。
それ以上に、大きな恩恵を受けているはずです。

トイレ、シャワーが無いのは仕方ありませんが、最近のオートサイトを持つキャンプ場では温水シャワーやトイレがきちんと整備されているので、とくに問題に感じることも無いはずです。

ハイエースバンコンモデルを見てみましょう

大人気のバンコンは各ビルダーから豊富にラインナップされています。
装備はもちろん、デザインやコンセプトもそれぞれの良さがうかがえます。
中にはトイレやシャワールームに使えるユーティリティスペースを備えたモデルも。

バンテック:マヨルカ


出典:VANTECH株式会社

ナッツRV:リークⅡ


出典:株式会社ナッツ

RVランド:LAND WAGON LINO


出典:株式会社アールブイランド

ビッグフット:ACS A-room


出典:有限会社アールブイビックフット

TOWA:Zelt


出典:株式会社東和モータース販売

Toy-Factory:BADEN ALTAMODA


出典:株式会社トイファクトリー

ANNEX:リコルゾ


出典:株式会社アネックス

OMC:ツインズエース


出典:株式会社オーエムシー

セキソーボディ:APEX PARTNER


出典:有限会社セキソーボディ

ミスティック:ウィンピュア・シェルラ


出典:有限会社ミスティックプランニング

レクビィ:シャングリラⅡ


出典:株式会社レクビィ

まとめ

ハーレーやゴールドウイングは心地よい緊張感をもたらしますが、通勤や通学に使うには少し不便です。
その点でハイエースのバンコンは、適度なパワーと取り回しの良い、まるで400ccバイクを引っ張り出すような気軽さを感じることができます。
トイレ、シャワールームの施設さえ確保できれば、キャンピングカーというものを普段の延長線として体感できる、素晴らしいツールではないでしょうか。

 

また、
国内16メーカーのキャンピングカーをまとめた、
下記記事もおすすめです。

http://campingcar.xyz/builder/

 

 

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